おせっかいや正義感で、時間とエネルギーを無駄遣いするのはもうやめようと思う

 私自身の反省も込めて思うのですが、おせっかいや正義感でさまざまなトラブルに巻き込まれている人は多いのではないでしょうか。

 しかも、おせっかいなどを発揮する相手は、私にとって大切な人や組織ではありません。ある意味、本当にどうでもいい場面で出しゃばったり、戦ったりして、「これではよくない!」「不公平だ!」と憤っているのです。

 その典型がPTA。旧態依然とした組織で、将来的に発展する見込みはなさそうです(個人的見解)。たとえ私たちが「働いているお母さんも増えているから、効率よく仕事をしましょう」などと働きかけても、「PTAって、そういう組織じゃないでしょ! 子どものために手間を惜しむの?」「これまでやってきたんだから、これからもそのままでいいじゃない」といった反応が返ってきます。

 自分の考えは正しいし、古い体質には理屈で論破できると、つい期待をしがち。期待が大きいほど、反発や無視によってストレスがたまり、いわゆる「気が腐る」状態に陥ってしまいます。

 腐ると何がいけないのでしょうか。
 最大の問題は、過去の出来事を蒸し返して嫌な気分を反芻し、今、自分ができることに集中できなくなる点です。時間とエネルギーを無駄遣いしてしまいます。

 私がどんなに「正しい」「公平な」意見を言っても、どんな行動を起こしても、変化のない人や組織に対して、何度も働きかけるのは人生の浪費。
 例えばPTAのせいで気が腐ってしまい、生活費を稼ぐための仕事や子育て、家事などに集中できなくなったとしたら、それこそ「ばかちん(博多弁で馬鹿者の意味)」です。

 おせっかいと正義感を発揮するのは、将来見込みがありそうな人や組織に対象を限定すること。加えて、「自分の働きかけに対して反発されたり、無視されたりしてもかまわない」と思えるケースにすることが大切です。「ありがとう」という感謝や受け入れ、変化などの「お返し」を一切期待しないほうがいいでしょう。

 「正しさ」「公平さ」というものは非常に厄介で、世の中は不条理だらけだし、公正にできていません。この点で、私は小学校の教科書にだまされてきました。「がんばっても報われるわけではない」ときちんと書いてほしいものです。

 幻と同じ「正しさ」「公平さ」を押し通そうとしても、無駄。
 だとしたら、自分だけの目標に集中し、今の環境の中で時間とエネルギーを注ぎ込んでベストを尽くすしかありません。

 目標は、やる気に火がついて、自分の努力がそのまま反映される物事に設定するといいでしょう。例えば「下腹をへこませる」「表情筋を鍛えて顔のたるみを取る」「池波正太郎の本を読破する」「奥の細道を踏破する」など、自分の姿を鏡で見たり、これまでの人生を振り返ったりして、目標を考えるのです。
作文を教えるときだけでなく、人生でも正しさよりもやる気が大事

 「私は何を達成したら満足するのか」「どうしたら納得がいくのか」と、主役はあくまでも「私」。「私の子どもを東大に合格させる」→「私の子どもが東大に合格する」、「PTAを改革する」→「PTAが効率化する」など実は他者が主役の目標だったり、「10歳若く見られるようになる」「インテリと評価される」といった他者目線になったりするのは、筋違いです。

 世の中には筋違いな人もたくさんいて、私たちに「○○したほうがいい」「○○しなさい」と押しつけてくることが多々あります。
 私はこうした人が苦手で、強い嫌悪感と敵意を抱いたり、理屈っぽく批判したりしてきました。今思うと、こうした感情や態度も時間とエネルギーの無駄。嫌おうと、論破しようと、相手は変わらないからです。他人の気持ちはコントロールできません(「相手を思いどおりに操る~」的な本がたくさん出ているのは、思いどおりにならないことの裏返しですね)。

 逆に、私も嫌われたり敵意を抱かれたりしたところで、誠に残念ですが、仕方がないことなのです。他人の気持ちはコントロールできないのですから。

 苦手な人とは積極的に関わる必要はありません。ただ、その人に高い能力や得意分野があるのならば、自分の目標のために役立てるという考え方もできるでしょう。

 そもそも、人間とは不完全な存在で、不十分な情報に基づいた偏った見方をするものですよね。「正しさ」「公平さ」も人それぞれ。ですから、相手の視点に立ち、どのような「正しい」「公平な」意見を持っているのか、考えてみてもいいでしょう。
 もちろん、将来見込みがありそうで、自分の目標と関係する人や組織の場合に限ります。

 私は今生きている以上、将来は必ず死にます。人生は有限。ばかちんのまま、時間とエネルギーを浪費するのはもったいない!

 もうすぐ母親の四十九日ということもあり、ちょっと考えてしまいました。

 
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