作文で「書き出しに頭を悩ませる」のは構成・内容を煮詰めていないから

作文ワークショップの参加者から「文章の書き出しでいつも困っちゃうんです」と言われ、私は即答しました。
「煮詰まっていないのに、とりあえず書き始めるからですね」

我ながらきついことを言ったなと思います。
しかし事実。

「メモをしっかり取っています」「構成をきっちり作っています」「内容を整理しています」などなど口にしたとしても、書き出しで困っているのならば、まだ作業が足りないのです。

吐きそうになるほど構成・内容を考えたら、「こう書き始めよう!」とひらめくものではないでしょうか。私個人の経験に過ぎないかもしれませんが。

商業ライターとして書く場合は、原稿を仕上げなければお金が得られないし、締め切りもあるので、煮詰まっていなくても「えいや!」と気合で書き始めることが多々あります。
書き出しに困ることも珍しくありません。

しかし、ライフワークとして文章を書くのならば、「書き出しに頭を悩ませる」段階で取り掛かるのは勧められません。

新しい文章に取り掛かるよりも、むしろ過去に書いた文章を何度も書き直し、自分の文章を客観的に突き放して眺める作業を繰り返したほうがいいでしょう。
時間と労力ばかり使うのですが、お金が目的でないのならばこの方法が確実に作文力を上げていくはずです。

世の中には「このパターンですごい文章が書き出せる」「長文をすいすい書くためのアイデア」「書き出しのための5つのテクニック」など、いろいろと喧伝されていますね。
私が編集者の先輩を見てきた中では、テクニックだけでホイホイと文章を作っている人は1人もいませんでした。
これが現実です。
編集者の実像


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