他人のもろさを見抜いて人を操るサイコパス! 彼らが使う心理テクニックを知ることも大事

やっぱりアドラー! サイコパス対策には「課題の分離」を では『サイコパス』(中野信子、文藝春秋)の「サイコパスは他人のもろさを見抜き、人を操る能力に長けています」という文章を紹介しました。

人間の心理を突いてくるサイコパスに対しては、自分自身のもろさ、つまりどんなコンプレックスを持っていて、どんなワードに過敏に反応するのかを知っておくことが大事かもしれません。

例えば「責任」というワードに過敏に反応する相手に、サイコパスは「あなたには責任というものがないのですか」と迫ってくる可能性があるのです。これは以下で紹介する「一貫性の原理」を利用したテクニックと言えるでしょう。

サイコパスが利用する心理テクニック

〇一貫性の原理
人は自分で決めたことや、ある立場を明確にすると、最後まで一貫性がある態度を取ろうとする心理が働きます。これが「一貫性の原理」。

サイコパスは、あたかも自分の言動が一貫しているような振りをしながら、周囲に「あなたが言ったことでしょう?」「買うって言いましたよね?」などと迫ってきます。

一貫性の原理を利用した交渉術として、「フット・イン・ザ・ドア」があります。
セールスマンが自分の足をドアの内側に入れることができれば、その家の住民に物を買わせられるという意味のようです。
小さな要求で相手に「はい」「いいですよ」と言わせたら、徐々に大きい要求をして「はい」と言わせ続けるテクニックです。
1度要求をのんでしまうと次の要求も断りにくいという心理を利用しています。

ついでにこれもお願い」というのはフット・イン・ザ・ドアの一例。

また、「ローボール・テクニック」は、最初に好条件だけを提示して相手に「はい」「いいですよ」と言わせた後に、条件を変えたり、都合の悪い条件を付け加えたりするテクニック。
捕球しやすい低い球(ローボール)を最初に投げて相手に捕らせたら、手が届かないような球でも「さっきのボールが捕れたんだから、このボールも捕れるだろう」と言うわけです。

〇返報性
人から何かをしてもらったら、お返しをしないと申し訳ないといった感情が働く心理を「返報性」といいます。

返報性をサイコパスは突いてきます。
初対面でありながら、親しみ深げに過剰なほど親切な行為を行う人には要注意。サイコパスの可能性があります。頻出ワードは「私はやってあげたじゃない」。

〇社会的証明
「社会的証明」を端的に表しているのが、「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」(by ツービート)。
周囲の人と同じ行動を取っていると、たとえ禁止されていることだとしても平気だということ。

「この映画で100万人が泣いた!」というキャッチコピーも社会的証明を利用したもの。実際に見て全然感動しなければ「私のほうが変なのかな」と疑問を感じるのは、社会的証明という心理が働いているといえます。

「皆さんにアンケートにお答えしてもらっているのですが」「みんなやっていますよ」などの表現をサイコパスは多用します。「皆さん」「みんな」「ほとんどの人」などと言って、何かの行動を仕向けるように働きかける人には注意しましょう。

社会的証明に関連する現象として、「バンドワゴン効果」があります。
「バンドワゴン」とはパレードなどの行列の先頭を行く楽隊車。
パレードの後をついていく大勢の人々のように、行列の後ろにはつい並んでしまうような現象を、バンドワゴン効果といいます。
お金を払ってサクラをわざわざ雇うのは、バンドワゴン効果を狙ってのこと。

〇権威への服従
テレビでは大学教授がコメンテーターとして登場します。タレントよりも大学教授のコメントのほうが、もっともらしいと感じませんか? たとえ、同じ内容だったとしても。

権力者や専門家、著名人の言うことをなんとなく信じ込んでしまうのが「権威への服従」。

サイコパスは権威への服従を利用したいがために、権力を持つことや有名になることに情熱を傾けます。
また、相手が理解できないような難しい専門用語をやたらと使います。専門用語を使うことで、自分の権威を高めようとしているからです。加えて「なんとなく、この人はすごそうだ」と、相手の思考停止を引き起こそうとしています。
しかし、サイコパス自身、その言葉を上っ面でしか理解していません。知らないことでも、さもわかったかのようにしゃべることができるのが、サイコパスなのです。

〇希少性の原理
需要に比べ、供給が少ない物に対して価値が高いと思ってしまうのが「希少性の原理」。

「限定商品」「あなただけ特別」「今しかない」といったコピーは、希少性の原理を使って購買を促そうとしているわけです。
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