「女性の健康と子育ての専門書店 知恵の木」もうすぐ閉店します

「知恵の木」にはときどき足を運んでくださる、とても無口な高齢の男性がいらっしゃって、先日も『昆虫の迷路』という絵本を買って帰られました。
知恵の木がなくなってしまったら、この男性の日々のちょっとした楽しみが失われてガッカリされてしまうかもしれません。

ほかにも「ずっと気になっていたけど、いつも開いてなくて…… ようやくお店に入ることができた」とおっしゃる方がいて、もうすぐ閉店することが心苦しくなるときもあります。

「知恵の木」の店舗を維持することは、ほかの仕事や子育てとの両立、店番、固定費などさまざまな面で無理がありました。
今さらながら、自分の経験や実力で仕事ができるような気になっていたのが大間違いで、協力してくれる人を見つけておくべきだったと反省しています。

3月からは「移動式本屋」として市川市内を移動し、仕事を協力してくれる人を見つけながら「地縁ネットワーク」を作っていきます。
そしてその活動を、生計を立てられる「生業」につなげていくつもりです。

「知恵の木」をオープンさせて、本屋というのがさまざまな悩みや問題を抱えた人が訪れてくる場所であり、ふらりと立ち寄ることができる場所でもあるとわかりました。
ですから、地縁ネットワークと本屋はリンクする部分が大きいようです。

少子・超高齢化が進み「おひとりさま」が増えていく中で、家族・親類といった血縁ではなく、ご近所さんという地縁、なんとなくのつながりが、私たちのよりどころになるはずです。無口な高齢男性と、本屋のおばちゃんである私との関係のように。

将来、安く本を手に入れたり、古くなった本を引き取ってもらったり、そのような本のやり取りを通して、ちょっと相談したり、地元の人同士が顔見知りになったりするようなお店として、知恵の木を再オープンさせられたらと思っています。



短い期間でしたが、「女性の健康と子育ての専門書店 知恵の木」では大変お世話になりました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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