蒸しタオルパックを行う上での注意点

■蒸しタオルを使う上での注意点
皮膚が炎症を起こしているとき(日焼け、化膿したニキビなど)は避ける
乾燥が進んで、敏感肌になっているときは避ける
蒸しタオルを当てた後、皮膚をこすらない(タオルなどで拭かない)


「皮膚を洗いすぎるとトラブルが起こる」という指摘は、複数の皮膚科の女医からも出ています。
その1人が、平田雅子医師。平田医師には取材したことがなかったので、『水だけ洗顔で、一生美肌! のべ100万人の肌をみてきた皮膚科医が教えます』を読んでみました。

基本的な話の流れは納得したのですが、「蒸しタオルが皮膚を乾燥させる」と書かれている点で疑問が生じました(p30-33)。
もしも蒸しタオルが皮膚を乾燥させるとしたら、私が過去にブログに書いた記事「ほおの大きなシミも薄くなったと評判の超簡単蒸しタオルパック術」は大問題です。

「蒸しタオルでシミが薄くなる」という話は、ウソだったのか??
ということで、改めて蒸しタオルが皮膚に与える効果について調べてみました。

私の最大の疑問は、「皮脂は水といっしょに蒸発するのか?」ということ。
「肌についた蒸気がとんでいくときに、いっしょにごっそりと皮脂をうばってしまいます」と書かれていました(p32)。

人間は動物なので、皮脂を動物性脂肪と同様に考えてみます。
動物性脂肪は飽和脂肪酸を多く含むので、植物性脂肪と比較して一般に融点が高いようです。
バターは冬は室温でも固体なのに、サラダ油は液体ですね。
また、啓林館のサイトによると、脂肪酸の沸点は300度以上でした。
http://keirinkan.com/kori/kori_chemistry/kori_chemistry_2/contents/ch-2/4-bu/4-1-3.htm
以上のことから、蒸しタオルの蒸気で、皮脂が蒸発するとは考えられないという結果を私は出しました。

ただ、ほかの皮膚科医の話では、敏感肌にとって蒸気も強い刺激になるそうです。おふろのもうもうとした蒸気を浴びただけで、皮膚が赤くなったり、かゆみが生じたりすると聞きました。ですから、皮膚の状態が悪いときに、蒸気を浴びたり、蒸しタオルをしたりすることは避けたほうがいいと考えます。

温める効果については、ヒートショックプロテイン(HSP)というたんぱく質の効果で、42度以上に温めると紫外線からのダメージから皮膚が修復されると発表されています。このお話は慶応大学薬学部の水島徹教授(当時)に聞いたのですが、懲戒解雇されたとネットで話題になっていました。


研究者の不正はさておき、HSPは真皮のコラーゲンを作る・守る過程で働くとされています。
表皮の角質層は、間接的に美しくなるのでしょうが、直接的な効果はなさそうです。
「蒸しタオルでシミが薄くなる」という話の根拠は、HSPで説明ができます。
HSPは、シミの原因であるメラニンの産生を抑えるとわかっています。皮膚が温められて、HSPの働きでメラニンの産生が抑制されると同時に、真皮の細胞が保護されると、過去にできたシミが新陳代謝でアカとしてはがれ落ちたと考えられるでしょう。

こうして、私なりの結論が出ました。
○皮膚が固い・くすむ・張りがないときに、顔に蒸しタオルを行うと効果を実感できるはず
○疲れやストレスがたまっているときに、頭や顔に蒸しタオルを行うと血行が促され、顔色がよくなる
○乾燥が原因で敏感肌になった、ニキビ・吹き出物が原因で炎症がある、日焼けしているときは蒸しタオルを行わない
○やっている最中に違和感などを覚えたら、すぐにやめる
○毛穴の汚れを取ろうなどと考えて、蒸しタオルで皮膚をこするのは厳禁

2015年11月24日現在、蒸しタオルは毎日のケアで行うのではなく、人と会う用事がある、疲れてしまって顔色が悪いなど特別な場合に行うこと。
日常では、皮膚をあまり触ったりいじったりしないことを私はお勧めします。

※この記事は、2015/11/24 12:33に作成しました。


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