[作文ワークショップ]苦情の手紙を書く

最近の子どもたちは文通や交換日記を行っているのでしょうか。

我が家の場合は親子のやり取りも会話か携帯メール。
メールだと「○○だった」といった一文でのやり取りになっています。

自分の気持ちを文章化し、相手とやり取りする機会が少ないように思いました。

そこで、作文ワークショップに参加した子どもたちには苦情の手紙を書いてもらうことにしました。
苦情の手紙だと、読み手を設定できるし、伝えるテーマもはっきりします。
「はじめ・なか・おわり」の構成で、苦情(誰に対して、何で困っているのか)、問題点(不利益の内容、根拠)、解決策(自分と相手がどうすれば改善するか)を手紙形式で原稿用紙に書いてもらいました。

今回は、手紙を書いて、自分で見直し、みんなの前で音読して終了。

次回までに、私が苦情を受けた側となって、子どもたちの手紙に返信を書きます。
私からの返信(「あなたの苦情はわかりましたが、あなたが提示した根拠はズレていませんか」といった突っ込み)に、子どもたちがまた手紙を返すという具合に、しばらくの間は続けていこうと思っています。

ところで。
文部科学省のサイトで、学習指導要領「国語」の領域等別内容一覧「書くこと」 学習指導要領「国語」の領域等別内容一覧「読むこと」が紹介されています。

しかし、本は飛ばし読みの「勝手読み」で、自分の興味があるところだけつまみ食いのように読む子どもは少なくありません。
書き手と読み手との間にコミュニケーションが成立していないという印象。

学校のテストを「この手の問題は、こんな感じで答えておけばいいだろう」という固定観念で、マニュアル的にこなしている可能性も感じています。

この状態で子どもたちが成長したら、設問を無視し、ほかの学生と似たり寄ったりのパターン化された文章を書くでしょう。
そんな小論文を目にしただけで、反射的に採点官は×××をつけると思います。
そして「あの指導要綱は何だったんだ!」と頭をかきむしるでしょうね。

学ぶこと、そして教えることの理想と現実。

□覚書 ワークショップでの注意点
苦情の手紙を書くときは、「○○さんに苦情があります」「○○さんに困っています」ではなく「○○さんの△△という行動で困っています」というように人ではなくコトを突くようにしましょう。

池波正太郎も語っていました。
善人が悪事を働き、悪人がいいこともする、だから人間はおもしろい……みたいなことを。

人間は多面性を持つ生き物。
それなのに「この人は□□」というように決めつけるのは幼稚な考えではないでしょうか。
その人物の具体的にどんな点で困っているのかを苦情の手紙では説明する必要があります。

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