息子よ、君が文章題と図形問題を解けない理由がお母さんにはわかるんだ

春休み期間中、君は算数の問題をがんばって解いたと思います。
まず、計算ミスが減りました。
2年生のときに苦戦した九九も覚えられたし、割り算もできるようになりました。
分数や小数も理解できています。
本当によくがんばりました。 すばらしい!

ただ、文章題では相変わらず苦戦していますね。
そして今日わかったのは、図形問題で文章題と同様に苦戦していること。

文章題と図形問題で君が解けなくなるときの共通点。
それは、問題にはない数字を、君が式に入れていることです。
私が君の解答をチェックするときに、「この数字は問題にはないけれど、どうやって出てきたのかな」と聞くと、君は「わからない」と答えましたね。

文章に含まれていない、あるいは図形問題で表記されていない数字を、いきなり式に使ってはいけません。
その数字が出た根拠を、あらかじめ式で示す必要があるのです。
これは私が君に伝えてきたことですが、君には定着していません。
式を書くのが君には面倒なのでしょうね。
「面倒くさい」が口癖の君ですから。

しかし、一見労力が必要な「自分の考えを式で書く」という作業は、後で楽するために大事なのです。
式は、君が問題を解くときに考えてきた順序を示しています。
問題を途中で解けなくなったときに、式を見直すことでどこで間違ったのか、どうして行き詰まったのかを調べられるのです。

式を書くことには、自分がどのように考えたのかを残すだけでなく、もっと重要な目的があります。
文章題と図形問題の出題者の意図を理解するために、式を書くのです。
問題を式で表現できるか否か。

君は文章を読むときに、自分の興味で飛ばし読みをする「勝手読み」をしがちです。
たくさん本を読んでいますが、全体のストーリーは無視して、自分の興味のある小ネタだけをつまみ食いならぬつまみ読みしています。
『シートン動物記』の「旗尾リス物語」では、筆者のシートンは人間の都合で森の木をたくさん切り倒してはいけない、面白半分に動物たちを殺してはいけないと訴えていました。
しかし君は、リスがイタチとの攻防で木を飛び移った回数にこだわっていました。
自分が興味のある細部にとらわれてしまうと、全体が見えなくなる。
「木を見て森を見ず」ということわざもあるので多くの人に当てはまる傾向ですが、君にはこの傾向が強いと私は思っています。

文章題と図形問題も同様。
君は自分が目についたところだけを拾って、出題者の意図を無視して勝手に問題を作り変えています。
「こうやればできるだろう」と勘で解いて、低学年の頃の単純な問題ならば正解が出たかもしれません。
しかし、高学年になったら問題は複雑になります。
1つひとつ、段階を踏まなければ、正しい解にたどり着けません。

小学生に対して出される図形問題については、提示されている数字だけで解けるように作られています(これこそ出題者の意図)。
勝手に新しい数字を作らずに、提示されている数字で解くように心がけましょう。
自分の勘や思い込みにとらわれ過ぎないように。
低学年での成功体験にとらわれぬよう……


誰かが言っていました。
勘は経験の積み重ねで生まれるものだと。
適当に頭に思い付いたことではないのです。

こんな言い方をすると「適当じゃない」と君は腹を立てそうですが、適当じゃないのだったら式で示しましょうね。

文章題も図形問題も勘で一気に解こうとするから、行き詰まるのです。
明日は始業式。高学年になるので、これまでのやり方を修正していきましょう。
私が君に作文を教えるときに、文章題と図形問題を解くヒントも織り交ぜていきます。

しつこく言いますが、一見「面倒くさい」ことが実は早道なのです。
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