作文教室なのに、子どもは一文も書かない理由

第一回の作文教室では、子どもは何一つ書くことはありませんでした。
あと数回も、子どもは自分の意見や考えを述べるだけ。
私が「それは○○ということ?」「辞書で調べてみよう」などと突っ込みを入れながら板書します。
板書したことを、子どもが口頭で短い文章にしておしまいです。

作文教室なのに、子どもは一文も書かない。
その理由は、書き始める前に自分の意見や考えを確認する習慣をつけさせたいからです。

子どもたちの中でちらほら見られるのが、いきなり鉛筆を持って文章を書き始める姿。
数行で書く手が止まり、「もう書くことがない」「書けない」と愚痴を言い始めて、「作文は嫌だ」「もうやりたくない」となってしまいがち。

私なんかは「そりゃそうだろう」と思います。天才作家が憑依しない限り、すらすらと書けるはずがないのです。
「書かなきゃ」と慌てず、まずは自分の頭で考える。書き始める前に「自分の意見や考えを口に出す」「メモする」「分類する」「つなげる」といったステップを踏むと、作文はぐんと楽になります。

息子の場合、最近では「便利なこと」について調べて書くという作文で、書くに書けない状態に陥ったようです。
そこで次回は、作文で行う作業を細かく分けて、息子と一緒に検討することにしました。

テーマの意味はなにか。
調べるときにパソコンはうまく使えたのか。
本で調べられたか。

スムーズにできた作業とできなかった作業を整理すると、「案外、できない部分はほんのわずかだった」ということもあります。

「作文」をトータルで「嫌だ」「苦手」ではなく、作業を細かく分けて「苦手な作業もあるが、そのほかの作業はできている」と子どもがとらえるようにするのが、第一段階。
さらには「作文が苦手な理由」というテーマで文章化し、「○○で作文が苦手だと思っていました。しかし、▽▽だったら僕はできます」と締めくくる予定です。
例えば「『便利なこと』というテーマの意味がよくわかっていませんでした。しかし『台所にある便利グッズ』というテーマだったら、調べて書くことができます」という感じでしょうか。

このように、作文が苦手な子どもについては、作業の細分化から始め、階段を上るように少しずつ進めていきます。