自分がやる仕事に名前と値段をつける

書籍商の標識を飾り、女性の健康・子育ての「体験型」専門書店 知恵の木はとうとうオープンしました。


しかし、道行く人に「何のお店なの?」と聞かれたら、「ほ、本屋というか、子育てや健康関連の本だけを扱っていて……」と歯切れの悪い返事に。

昨日は編集の仕事で出向いた出版社で、知り合いから「本屋を始めたんですってね」と声をかけられました。
するとやはり「ほ、本屋というか、何だろうね、ははは」と言葉を濁してしまいました。

「本屋を始めました」とはっきり言えない理由の一つは、新刊・古本問わず、取り扱い量の少ない本屋だと家賃も稼げないから。
小規模の本屋はビジネスとして成立せず、赤字を垂れ流すだけです。
ですから、知恵の木では本を売るだけでなく、ワークショップや作文教室を開いたり、自費出版のお手伝いをしたりすることにしました。
加えて、編集者としてカメラマンやイラストレーターと一緒に仕事をしてきたので、写真・イラストといった作品を発表するギャラリーも開ければと。

本を推薦する。
本の内容を実践する(あるいは実践してもらう)。
文章を書く(あるいは書いてもらう)。
本を作る。
本を流通させる。
本や雑誌に掲載されている写真・イラストを展示し、流通させる。

私が始める、本にかかわることすべてを行う仕事に、名前をつける必要が出てきました。

そしてビジネスとして継続させるために、仕事に適正な値段をつける必要もあります。
私の場合は長年サラリーマンで、仕事の値段はすでに決まっていました。
また、フリーランスの編集やライターも、1ページ当たりいくらなどと、やはり値段は決められています。
仕事の値段とは与えられるものだったので、自分で決める感覚が育ってきていません。

仕事に名前と値段をつける。
これが起業するということかと思っているところです。

知恵の木は「ブックカフェを開く」という構想から始まって、1年ほどかけて物件探しなどを行い、現在の「女性の健康・子育ての『体験型』専門書店」の形で今月オープンしたばかり。
本にかかわるすべての仕事を行いながら、仕事の名前と値段を決めていきたいと思っています。

今月の知恵の木は「骨盤」をテーマに本を並べています。
私の場合は、どうしても「野口整体」関連本が増えてしまいます。
「生命を全うする」という考えのもと、私たちがどのように生きていけばいいのかについて野口整体の創始者である野口晴哉氏の著書で書かれています。
体についての思想というのでしょうか。
もちろん、骨盤をはじめ体を整える具体的な方法も記されています。

野口晴哉氏の著書はちょっとディープなので、『かわいいからだ』をお勧めしています。
野口整体の考え方を現代風に親しみやすくアレンジして、骨盤を整える方法などが紹介されています。
ただ、方法の数があまりに多すぎるので、店頭ではポイントを伝えていきたいと思っています。