第2回作文教室でわかった「小学校の国語は大変だ」

前回は「『便利なこと』についてパソコンや本で調べて文章を書くのが、僕にとっては興味がまったく持てなくて、嫌々なんとかやり遂げた」というテーマで作文を作ることが決まっていました。
ただ、インターネットで調べると、小学4年生の国語の教科書に載っていた文章のタイトルは「『便利』ということ」のようです。
ここでは本来のタイトルに修正して、話を進めていきます。

まず、「『便利』ということ」をテーマにして書く作文の作業を細分化しました。

1 「『便利』ということ」という文章を読む
2 作者が言いたいことを理解する
3 身の回りにある便利な物を調べる
4 便利な物の便利な点と不便な点を調べて、メモを作る
5 自分が調べたことを文章にする
6 作者が言いたいことと同じ点と違う点を文章にする

1~6の作業を子どもが私に伝えられた時点で、「君はすでに作文ができている」と内心思いました。

それはさておき、次に、1~6の作業で楽にできたものとそうでないものを子どもに尋ねました。
すると「文章を読むのは楽だが、文章を書くのは苦手」という返事。
「なるほど、それだったらメモが足りないのかもしれないね。メモの作り方を練習しよう」と私からは伝えました。

ここで第1段階の、「苦手な作業と得意な作業を子どもと一緒に整理する」は終了。
第2段階の「自分物差しを作る」に入りました。


私たちが文章を読んだり、メモを作ったりするときに重要なのは、「情報をいかに自分自身に引き付けるか」ということです。
例えば、「50キロやせた人がいる」という情報を単なる数字と単位だけでなく「私1人分の体重が減った」ととらえることでリアリティが湧いてきます。
テレビ番組などで「東京ドーム○個分」という表現が多いのも、○平方メートルよりも視聴者にはわかりやすいと考えられているからです。

情報を自分自身に引き付けるには、自分を知ること。
そのスタートが自分物差しです。
主な自分物差しは以下のとおりです。
○手のひらの幅 
○1歩の幅 
○開いた手の長さ
○身長
○靴の大きさ

「1歩の幅」については、5歩を5回歩いて平均を出してから1歩の幅を計算したかったのですが、第2回作文教室では時間が足りませんでした。
そこで「5歩を1回歩いて距離を計測する。そのデータをもとに、次回は知恵の木から市川駅北口までの道のりを調べる」ということにしました。
「そんなの簡単じゃん!」と子ども。帰るときに歩数を数えていました。
メジャーで距離を計測

ちなみに、私も同じことを行っています。
私は5歩歩くと260センチ進みます。
知恵の木から市川駅北口まで歩くと430歩でした。
これらのデータを使って、次回は知恵の木から市川駅北口までの道のりを計算します。
「どうすれば道のりが計算できるか?」「子どもと私とで違う結果が出た原因は?」などを話し合っていく予定です。

あれ? 算数教室だっけ??
違います、作文教室です。
「知恵の木から市川駅北口までの道のり」という具体的な内容のほうが、「便利」などという抽象的なテーマよりも文章が書きやすいのです。
また、自分の現実生活にはない仮想よりも、自分の肉体を使って得た経験のほうが、子どもには理解しやすいでしょう。

以上の理由から、第3回作文教室でも引き続き自分物差しを使って、机や窓のサイズも調べていきます。

余談ですが、小学4年生の時点で複雑な作文を学校では指導しているのだと感じています。
「便利」という抽象的かつ主観的なテーマで、上記1~6の作業を行うのは、大人でも難しいのではないでしょうか。

そもそも「便利」とはどういうことか、理解していない子どももいたに違いありません。
息子の場合は「便利な物」をパソコンを使って調べられたそうですが、検索して出てきたワードでなにを選べばいいのかわからなくなったと話していました。
パソコンは使えるが、検索結果の中から何を選べばいいのかわからないらしい


私自身、小学4年生で「『便利』ということ」を考えるなんて難しいよね~と思ったわけですが、新たに配られた5年生の教科書を見て驚きました。
漢文が掲載されていたからです。
小学校の国語は大変だ!
知恵の木の作文教室では、楽なことから取り組むつもりです。

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