文章題が苦手な子どものための「お金って何なんでしょうね」教室

文章を勝手に解釈するから
問題が解けなくなる
算数の文章題を解くときに、「ウウー」「エー」と息子がうめきます。
あまりにうるさいので、どんなふうに解いているのかを私は見てみました。
すると、問題文には存在しない数字が式に入っているのです。
「この数字はどうして出てきたの?」と私が問うと、「だって……」と言いつつも息子は説明できません。

そこで、私は問題文を読み上げてから、最初の式を作りました。
すると「あー、そういうことね、わかったからもういい」と息子。
その様子から「息子はこのままだと、将来、ウマい話にだまされるに違いない」と私は心配になりました。

息子は「勝手読み」、つまり自分の都合のいいように文章を勝手に解釈しているようです。
文章題については問題を最後まで読まずに「あー、そういうことね」と自分の頭の中で勝手に解釈し、数字を作り出して式にしていました。
「勝手に解釈」の部分の式を書いていないので、当の本人である息子も問題文に存在しない数字が出てきた理由がわからなくなるのです。

算数の文章題なら間違っても×をつけられるだけで済みますが、お金となるとそうはいきません。
人間関係がこじれたり、一生かかっても返せないような借金をしたりする危険性が出てきます。

以前のブログで紹介した「クレジットカードのリボ払いで毎月の返済が少ないから、いろいろな物が買えて便利」という話。
このまま成長したら息子は確実に「リボ払いは便利」と思って、買い物に走るでしょう。
「口うるさい親からお金を借りるぐらいなら、カードを使いたい」とも息子は思うはずです。
金利と最終的な支払総額を検討せずに。
文章を読むのが面倒だ、苦手だという理由で勝手読みをする癖がついてしまうと、お金で苦労したり周囲に多大な迷惑をかけたりする可能性が高くなるのです。

金属や紙なのに
大人も子どもも欲しがるお金の正体とは?
お金には不思議な魅力があります。
言葉もきちんと話せないような幼い子どもたちが、財布やお金に強く興味を示す様子を私はたびたび目撃しました。

小学生の息子の場合、お金を数えるのが好きで、普段はとてもケチです。
そんな息子なのに、ゲームなどを扱うお店で友達に高価な物を買ってあげたことがありました。
このことは友達のお母さんが私に知らせてくれて、問題だということになり、私から息子に「友達に物を買ってあげるのはおかしい」と伝えました。

息子にしてみれば、友達を喜ばせたかっただけです。
間違ったことはしていないと思っています。
また「大人の空気を読んで、なんとなく理解し、それが行動として定着する」ということはないタイプ。
ですから、私はくどくどと息子に話しました。

自分は親から高価な物を買ってもらうとうれしい。
だから、大好きな友達に高価な物を買ってあげて、喜んでもらおうと思ったのだろう。
ただ、自分の物は自分のお金で買おうとしないしケチ臭い行動を取っている。
自分のお金は、まず自分のために使うべきではないか。
そもそも、物を買ってあげる・買ってくれるような人間関係は「友達」と言えるのか。

その後、息子は友達に物を買ってあげるという行動を取っていません。
しかし、私の話を理解したのではなく、くどくど言われるのが嫌だからやめておこうという程度で、息子には定着していないと推測しています。
どうすれば息子に金銭感覚が身に着くかを考え、「お金は金属や紙なのに、どうしてこんなに魅力的なのか」も含めてその存在から親子で勉強する必要があると結論づけました。

このブログでもたびたびお金の話を紹介してきました。
生活に困っていないのにお金をだまし取ろうとする人、弱者からお金をむしり取ろうとする人、お金を稼ぐために過労死する人。
また、とても貧相でケチ臭い生活を送っていた人が亡くなったとき、住んでいた家の床下から大量の札束が見つかったという話を過去に聞いた覚えもあります。
私たちはこんなにもお金に執着してしまうのですね。

逆に、金属や紙という形を失ったお金については実体をよく把握できず、持ち金以上にどんどん使ってしまうという傾向もあります。
クレジットカードのリボ払いがその典型。

本当にお金っていったい何なんでしょうね。
そんなことを、息子のような文章題が苦手な子どもたちと一緒に「知恵の木」で考えていきたいと思っています。

ただの紙切れになったジンバブエ・ドル。誰も商品と交換してくれない……

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